株式会社トランスジェニックグループは、基礎研究支援のためのゲノム編集技術を用いた遺伝子改変動物の作成住宅、抗体作製、モデルマウスの供給を行っています。

薬を作るために色々な基礎研究が行われていますが治験の初期から人を対象にした実験ができないため、現地と疾患の間には越えられないギャップが存在してます。

創薬支援や医療技術の基礎研究に必要なマウス

動物実験においても人間を対象とする試験とは異なるため、人間とギャップが存在します。これらのギャップの課題を解決するものが人化マウスです。

乳がんや肥満、睡眠障害などの実家には病態を起こすマウスをトランスジェニックでは販売しています。新しい新薬を開発したり新たな行動や適用範囲を広げる時にもマウスを使った実験が重要です。人の健康や豊かな暮らしを実現するためにはマウスにモデルにしたい病気の状態になってもらったり、時には遺伝子を一化するためにIPS 細胞から分化した細胞の誘導やぞ増殖させるためのレシピエントマウスなど、治療薬の開発をしていく中でも、再生医療などの進展のためにもマウスの存在はとても重要なのです。このようなマウスを取り扱っているのがトランスジェニックです。

PCR 検査銘柄だというのが社会の認識

冒頭からの出てきたようにトランスジェニックという会社はモデルマウスを開発販売する会社です。2021年11月には株式会社ルナパス毒性病理研究所の株式取得はし子会社化しました。

モデルマウスの開発を進めつつも、新たな抗体や診断薬治療薬などの開発も同時進行で進めています。トランスジェニックと関わっているのは有名な大学や病院なども多くおりますので、今後も新薬の開発やマウスの応用により、医療、病理分野でのニュースが飛び出してくる可能性も高いです。

しかし近年は新型コロナウイルス感染症の検査のための PCR 検査を請け負っている企業があるということが目立っており、PCR 検査を行っているからカブトが上がっているというイメージが定着してしまっていました。ジェネリックラブは実際に新規でコス子17億円ほどの売上を上げそうな予想となっています。営業利益も19億8500万円の予測となっています。

PCR 検査を行っていたジェネリックラボを売却

2021年12月にトランスジェニックは、それまで PCR 検査を担って生きていた100%子会社である株式会社ジェネリックラボの全株式を全世界で検査解析事業展開しているユーロフィングループに売却することを決めました。

トランスジェニックの本業である基礎研究支援・臨床試験分野に経営資源を集中

トランスジェニックの社長からの発表によると、PCR 検査で売り上げには貢献してきていましたが今回はジェネリックラボを売却し、治療薬や診断技術開発における高度化や迅速化を重視し、新薬リサーチセンター及び安評センターにおいて展開している基礎研究支援、非臨床・臨床試験分野に対しての、より一層の経営資源の集中するとのことです。

この会社は PCR 検査の会社だというのが市場や一般からの認識ですが、薬や治療方法が色々な製薬会社などで検討され早期に新しい技術を持って薬や治療方法として世の中に出さなくてはならないと言う中で、実験に使うために使い勝手の良いマウスは需要が非常に高いです。

トランスジェニックは潤沢な資金をもとにどのような事業展開をするのかに期待

今回 PCR 検査を行うジェネリックラボを売却しましたが、その売却の金額もトランスジェニックの事業規模からしたらとても大きいものですし、今後の本業の方も縮小することはなくむしろどんどん拡大していく市場でありトランスジェニックにしか作れないマウスや技術があるため、潤沢な資金を元手にどんどん事業を拡大していくことに期待しています。

今回の売却費用は業績にも織り込まれておらず、何に使われるか具体的にはまだなっていませんが、この会社の行っていくこと考えると、業界にも一般にもインパクトのあるようなことが近いうちに起きるのではないかと思います。その時には時価総額数十億という会社ではなくなっているのではないでしょうか。

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